AAC 【MPEG-2 Audio AAC】
映像圧縮規格MPEG-2またはMPEG-4で使われる音声圧縮方式。1997年4月にISO 13818-7として標準化された。最大サンプリング周波数は96kHzで、使用できるチャンネル数は最大48チャンネルである。MPEG-1に採用された音声圧縮方式であるMP3よりも1.4倍ほど圧縮効率が高く、音質はほぼ同じである。
aacPlus 【MPEG-4 aacPlus】
動画圧縮形式MPEG-4で使われる音声圧縮方式の一つ。2003年3月にMPEGによって標準化された。
従来MPEGで採用されてきたAAC方式と、Coding Technologies社が開発した「SBR」(Spectral Band Replication)技術を組み合わせた方式で、AACの約半分の容量で同等の音質を再現できる。128kbpsで5.1chサラウンドを再現でき、48kbpsでCD並みの音質を再現できるという。
----『ウィキペディア(Wikipedia)』より)----
HE-AAC
HE-AAC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)は、オーディオの圧縮符号化の国際標準化方式であるMPEG-4 AACの拡張仕様であり、MPEG-4 Audio (ISO/IEC 14496-3)においてAACバージョン3として標準化された。
HE-AACでは、Coding Technologiesがmp3PROで採用しているSpectral Band Replication(SBR)技術をAACに組み込むことにより、再生帯域を拡大して主に低ビットレートでの圧縮効率を大幅に向上させている。このため、HE-AACは、MPEG-4 AAC Plus SBRや、Coding Technologiesの商標であるaacPlusなどの名称でも呼ばれている。
HE-AACのデータは、ベースとなるAAC部分に、拡張データであるSBR部分を上乗せする形で符号化されるため、従来のAACしか再生できないプレイヤーでも、音質は劣るもののAAC部分だけを再生できる、という特徴がある。
最新のSonicStageやWinamp等で無料でエンコードが可能である
AACの種類
MPEG-2 AAC (ISO/IEC 13818-7)とMPEG-4 AAC (ISO/IEC 14496-3, Subpart 4)とがあり若干仕様が異なっている。しかし、アルゴリズム自体には違いは無く、ヘッダの一部分が1ビット異なるだけであり、通常の使用では区別する必要はほとんど無い。
AACにも拡張機能が使用可能であるかどうかによって幾つかの種類があるが、一般的に利用されているのはAAC-LC(AAC Low Complexity)と呼ばれる基本機能だけを用いるものである。
MPEG-4 AACバージョン3においては、約半分のビットレートで従来のAACと同等の音質を実現するHE-AAC(High-Efficiency AAC)が追加承認されている。
[編集] 利用状況
MPEG-2 AACは主に日本のBSデジタル放送と地上デジタル波放送のISDB規格や、ヨーロッパ圏のDVDなどで利用できる。(北米や日本のDVDでは、AACではなくAC-3やDtsが採用されている)。
MPEG-4 AACは、米アップル・コンピュータのQuickTimeやiTunes等で利用可能であり、デジタル音楽プレイヤー「iPod」やソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション・ポータブル(PSP)、ソニーのウォークマンの一部機種、AAC対応の携帯電話でも再生でき、iTunes Storeでは配信楽曲等にAACが採用されている。また、RealPlayer 10などのプレイヤーでも再生可能である。また、携帯電話向け動画フォーマットである3GPPや3GPP2でも採用され、着うたや着うたフル(HE-AAC)として配信されている。 なお、上記の拡張子として挙げられた.m4p形式はiTunes Storeにおいて採用されるFairPlayという著作権保護技術(DRM, Digital Rights Management)が導入された形式である。iTunesや着うたフルの普及によりMP3に代わるデファクトスタンダードになっている。その為、ソニーや松下電器等の従来はAACに対応していなかったデジタル音楽プレイヤーでも対応するようになった。加えて米国で11月14日にマイクロソフトが発売予定のZuneにもサポートされた。
[編集] 備考
なお、MPEG-4 AACが含まれるMPEG-4 AudioのカテゴリにはNTT サイバースペース研究所が開発したTwinVQが存在するが、これはAACとは別物である。
[編集] 関連項目